ホーム > 例会報告 > このページ

 ,
2000年8月例会
開催月日 8月26日(水)

開催市町

大屋町
テーマ 大屋笠屋のやくっさん
講師

北村勉氏(大屋笠谷世話人) 岩見清氏(大屋町町史編集室次長)

場所 3階建養蚕農家「いろり」 大屋町大杉
参加者 島垣.中田.浜野.宮田.和田.太田.丸山.粂井・池口.田中.友田.西村美.戸田.足立.中嶋.木村.伊藤
担当 島垣 伊藤


 大屋笠谷の薬師堂
大屋町山笠区笠谷地区にひっそりとあり、耳の病気を治すといわれている。薬師堂の正面には、耳の病気で御参りに来て治った人がそのお礼として、掛けられた石でいっぱいであった。平成8年、氏神(仏像)を世に見てもらおうとお堂に奉ったが、すぐに盗難に遭う。まだ現れず、現在写真を奉っている。

■ 大屋笠屋のやくっさん
昔、村を襲ったという伝説の大蛇を供養するため、毎年9月8日に、 まつりは行われる。まつりの内容は、午前9:00〜正午の間、笠谷地区全8戸の住民とおおっさん(和尚さん)と共に、「押武者神社」にて、境内横に奉られてある大蛇を供養。その後、薬師堂にて供養。いわゆる、各地域で行われているお祭りのように屋台等は出ない。まつりの内容としては、以上だが、終戦後、9月7日に夜宮として、大屋町としては最も時期の遅い盆踊りが行われていたそうだ。昭和37年頃からなくなったらしい。

■ その他の大屋町のまつり
1月14日 : まかそまつり(大屋町宮本)火を使うまつり
4月11日 : 滝まつり(大屋町天滝)開山式の意味を持つ。
8月16日 : ざんざこおどり(大屋町大杉)
8月16日 : ざんざかおどり(大屋町若杉)
※「ざんざこ」と「ざんざか」は、名称は似ているが、踊り方は違う。
8月16日:てるてるおどり(大屋町横行)
境内の周りを12回(閏年は13回)おどる。「ざんざこおどり」「ざんざかおどり」は男性がおどるが、「てるてるおどり」は女性がおどるというこの地方では珍しいおどり。歌い手は30年前に亡くなり、現在はテープレコーダーを伴奏におどっているらしい。テープの状態もあまり良くないらしく、歌詞が聴き取れないらしい。何とか、このまつり、伝統を守ってもらいたいと思う。
9月7日 : 夏目のやくっさん(大屋町夏目)
その他秋祭りがある。

■ 個人・家庭で行われるまつり・しきたり・行事
としおけ (1月1日)
大晦日の夜、男がお風呂で身を清めた後、桶に餅・米・お金・栗。ミカン等を入れ、床の間の前に奉るというしきたり。お米は一升二合、お金は12,000円、栗は12個というように「十二」(閏年は「十三」)にちなんだ数量を入れる。家庭によっては、一生喰いっぱくれが無いようにというゴロににちなんでお米を一升にする場合もある。簡略式として桶を使わず米櫃を使う場合もある。山の神様(2月9日)
林業に携わる人たちはこの日には山に入って木を切ってはならず、川へ行き魚を捕り、それを家に持ち帰り神棚に奉る。その後、魚を捕ってきた場所より上流へ帰すというしきたり。おどろ( 5月8日)
薪の枝の部分を一束にし、その束に藤の花を飾り、前にどんぶりを奉るというしきたり。

■ まとめ
まつりというものは、文化・伝統であり、いつからどの様な理由で始められたかということがハッキリしていないことが多い。しかし、それは生活の一部であり、 季節の変わり目・節目を感じる行事で、くらしにメリハリをつけてきた。秋まつりは、一年の感謝と来年への願い・祈りを込めて行われ、まつりは冬の訪れを感じ させる。まつりといえば、ごちそうを食べ、人々の絆を深め、また心のよりどころでもあったが、戦後、日本人の生活も豊かになり、いつでもごちそうを食べたり 、楽しく過ごすことができるようになった。そのため、まつりが軽視されがちで、若者離れの傾向もある。文化・伝統は、祖先の人々の願いや思いが込められてお り、それを次世代へ残していくことは大変なことであるが、残していただきたいものである。

ホーム > 例会報告 > このページ