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2003年4月例会
開催月日 4月26日(土)

開催市町

日高町
テーマ 表具屋は究極のリサイクル業
講師

足立圭吾・勝夫(足立表具店)

場所 足立表具店  (養父町広谷)
参加者 島垣、粂井、湊崎、中田、上田、木村、中尾、高石、能登、西躰、衣川
担当 衣川 湊崎 木村


■ 修行時代
父足立勝夫氏は20年前京都室町で 京表具を修行。そこで作法が仕事の基本やと親方に厳しく教えられました。作法を習ってばかりでいつ表具を教えてもらえるかわからないほどでし た。日常生活でも朝起きたら一番にのりおけを洗うのが仕事でした。親方は2代にわたって裏千家の風呂先を作られるなど京都でも数少ない表具の 伝統工芸士です。伝承でなく伝統を重んじた。仕事したことが家宝として大切にされるのを喜びとしました。
昭和48年養父町に帰ってきて店を開いた。15歳で京都に出たため地元に私を知る人はいませんでした。父親は瓦やでした。

■ 開業して
帰ってきても技術を生かす本物の仕事は少なかった。町内の万福寺の仕事をしたとき仏師に仕事を認められた葉今も忘れていません。 口コミで仕事が広がって行きました。 日常はふすまやその張り替えが主です。他に掛け軸・和額・屏風・衝立なども作っている。 息子圭吾氏も5年間京都で手に職をつけて帰ってきた。今では親子共々職業訓練指導士として、教え教えられの関係で伝統を大切に表具の仕事を続けている。
 


■ 表具師の仕事

 材料
1.のり ひめのり・・・米と餅米でのりをとる。でんぷんは寒の水で炊き腐敗を防ぐ。
                ・・・虫や湿気、カビを防ぐ
  100年以上持たせたい表具には長期間寝かせて腐る寸前の力のないのりを使うとのこと。
  木箱に大切にしまわれているのりを見せてくださいました。  
  のり炊きは丁稚のしごとでした。最近ではのり師のおられるのり屋さんで買います。
  自然の物が役立ちます。
  でんぷんを炊かずに生のまま練って作るのりもあります

2.紙  
  紙の種類は大きく分けて表の紙と内張の紙がある。
  京表具は紙屋さんが漉いた物しかつかわないです。
  本鳥の子の原料は雁皮紙、三椏、三椏+パルプ、マニラ麻+パルプで手漉きで和紙を
  代表する紙で丈夫。肌色かかった白色。
  鳥の子は原料は同じで機械漉きです。楮(こうぞ)紙、麻紙、新鳥の子があります。
  白い紙は何枚重ねても透けて見えるので、石粉を入れた物で透けるのを防ぎます。
  また漉き模様の加工がある物も使います。
  新しい紙だけでなく修理には古い襖からとった紙も大切に使います。
  これも木の箱にいろいろな紙が準備されており、目的や相手の紙により使い分けします。
  和紙は軽くて丈夫
 

3.道具
  多くの種類の刷毛、堅い毛柔らかい毛があり、紙によって変えて使い分ける。
  たたいて紙の繊維を食わせる打ち刷毛もある。堅い毛には堅いのりに使う。
  水刷毛は霧吹きのように水を振りつけるときにつかう。
  のりをとかす桶、腹の丸い包丁、物差し、のこぎり、針と糸

4.表具の仕方
  1 表装する物(書や絵)を板の上に置き裏打ちする・・・肌裏打ち
  2 裂地にも肌裏を打ちます
  3 本紙や裂地に調子や厚みを整えるために裏打ちをします。増裏打ち
  4 全体につなぎ合わせて掛け軸の形にします。切り継ぎ
  5 耳を折り3回目の裏打ちをします。上裏打ち
  6 全体に柔らかくするためと調子を整えるために、数珠のような物で裏擦りをします
  7 風帯や軸などの付属品を取り付けて出来上がりです。

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