2004年6月例会
開催月日 6月26日(土)

開催市町

生野町
テーマ 「鉱石の道〜生野編〜」
講師 西村俊治氏 三菱マテリアル(株)生野事業所所長
海崎陽一氏 生野町文化財委員
場所 三菱マテリアル生野事業所と生野町内
参加者 西躰・浜野・中尾・木村h・中安・島垣・戸田・太田・藤原j
高石・能登・中田・細見・友田 会員外2名
担当 中尾、浜野、木村

昼食後歩きながら三菱マテリアルの生野事業所にゆく。以前は誰でも見学が可能で、近年の近代化遺産のブームで多くの見学者があり受け入れていたらしいが、現在は見学を中止している。今回は無理を言ってわざわざ見学をさせていただくことになった。
講師の西村さん
案内されたところは生野事業所の総合事務所(旧混汞所:こんこうしょ)で明治8年に竣工した建物。煉瓦造建物で元々は1層の建物だったが、現在は2層に改装されている。明治の面影を残す建物の2階に案内され、三菱マテリアル生野事業所所長の西村俊治さんに事業所の説明を聞く。

生野事業所は日本で唯一の錫の製錬事業所で、原料は全てリサイクル品(約60%の物から製錬している。現在は鉱石からの製錬は行っていない)で電気錫99.995%以上の品質を保っている。高純度錫は99.999%以上のものもできると説明があった。錫の価格は04年5月平均で1058円/kgで、海外からの錫のほうが安いようだ。錫は合金、ハンダ、メッキ等に使われる。

鉱山での鉱石は昭和48年まで採掘していたが、地下での作業の環境が悪く今は行っていない。実際に坑道は地下900mぐらいの場所で坑道内の温度は50℃にもなる。そんな悪条件の場所だといっておられた。

説明後は各施設の案内をしていただく。からみ石で出来たよう壁など滅多に見られない施設ばかりなので興味深く見学させていただいた。
その後、生野町文化財委員の海崎陽一さんに町中を案内していただく。鉱山社宅や寺町通りなど説明してくださる。現在生野町ではこの社宅を利用したプロジェクトが進んでいる話を聞き地域の産業遺構を活用するという先進的な考え方に共鳴する。
からみ石 名案内人の海崎さん
町中は昔ながらの面影を持つ建物も多い反面、近代的な施設も多く残っている。元生野警部派出所だった建物は改装され、現在は生野一区公民館となり活用されている。また、海崎医院も登録文化財となり、イベントなどの時には一般の人に見ていただいているようだ。他にも多くの鉱山施設や遺構が残り、それらの地域資源の活用の仕方や、古いものをうまく活用しながらまちづくりを進めている生野町に行政と地域住民の皆さんの一体感を感じた一日だった。