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2003年9月例会
開催月日 9月27日(土)

開催市町

竹野町
テーマ 南から来た魚たち
講師 玉木 哲也 (農学博士・兵庫県水産技術センター研究主幹)
場所 竹野スノーケルセンター・ビジターセンター 城崎郡竹野町切浜大浦
参加者 島垣、中田、高石、浜野、戸田、湊崎、西躰、太田、角谷、能登、木村尚(1部のみ)、成田(2部のみ) 非会員3名
担当 太田 角谷 能登


第1部 スノーケル
体験
9時に集合しレクチャールームにて本庄四郎氏から説明を受けた後、センター前の大浦湾にてスノーケル体験開始。今日は晴れ時々曇りの心地よい9月の青空。
水着の上にウェットスーツを着、3グループに分かれセンターの指導員(本庄四郎氏、田中ゆき子さん、伊藤圭子さん)について帽子、手袋、マスク、 フィンの装着の仕方を教えて頂き、いざ海の中へ。水は最初冷たく感じられたが次第に慣れ、マスク越しに見る海中の世界に夢中になっていった。


この日確認できた生物たちは、ケヤリ、ムラサキウニ、バフンウニ、サザエ、トコブシ、クサフグ、ウミタナゴ、キヌバリ、ベラ、キュウセン、アオリイ カ、ミズダコ、アンドンクラゲ、カイメン、アオウミウシ、シロウミウシ、アメフラシ、等々。期待していた青い宝石のようなソラスズメダイとの遭遇は残念ながら果たせなかったが、名前の分からない色とりどりの熱帯の魚たちを、竹野のこんなにも浅 い海で見ることができるとは意外だった。
今回は浅瀬の散策で終わったが、また機会があれば、今度はもう少し深い所へも挑戦できればと思った。


第2部 セミナー「南から来た魚たち」 講師 玉木 哲也 氏
竹野の大浦湾に到達しているのは対馬暖流といい、九州南西部で黒潮から分岐した流れと、中国の黄海・台湾沖から流れてる水が合流して対馬水道を通 り、日本海の本州沿岸に沿って北に流れる暖流である。
黒潮は世界最強クラスの海流で、幅100~200km、深さ800m程もあるが、対馬暖流は黒潮の1/5〜1/10の規模で、深さは200m程度しか ない。その輸送量は7~11月に最大、2~4月に最低。水温は8月に最高、2月に最低。塩分濃度は秋季に最も低くなるが、これは、中国には大きな河川が あり黄海に注いでいるが、この水がこの時期どっと流れ込んでくる為である。
また、対馬暖流については概念的にしか分かっておらず、三分枝説と蛇行説がある。
 三分枝説は、本州に近い方から第一、第二、第三分枝と分かれ、九州の西南から真っ直ぐ平行に北海道に向かって流れているというもので、蛇行説はジグザグ 蛇行しながら時間をかけて流れていくというものである。


現在、高水温の夏は平行型で、低水温の夏は蛇行型で流れるということが分かっている。熱帯魚やソ デイカ、ハマチ、トビウオなどは西方から対馬暖流にのって運ばれてくるが、蛇行型になると運ばれにくくなる。今年のように蛇行している上に勢力の弱い年 は運ばれにくい。
津居山沖2kmという場所は対馬暖流の第一分枝がモロに流れている所で、透視度は少なくとも30mあるが、日和山の竜宮城までくると12m程になる。
魚類相の組成も、大浦湾くらいの水深20mまでの沿岸域に比べると、熱帯魚の割合が高くなる。第一分枝の接岸状況が大浦湾の熱帯魚の量に関係している。
大浦湾では例年オヤビッチャ、ソラスズメダイ、ニジギンポ、アイゴ、カンパチ、ハマチ、アンドンクラゲなどの南方系魚類がみられるが、今年は出現時期 が遅く、量も少なかった。

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