| 開催月日 | 2月23日(土) | 開催市町 |
豊岡市 |
| テーマ | 「古出石焼のロマン」 幻の幕末期、伊万里系磁器 | ||
| 講 師 | 山口久喜氏(郷土史家・豊岡市史編集室) | ||
| 場 所 | 兵庫県立円山川公苑(豊岡市小島) | ||
| 担 当 | 椿野 | ||
![]() |
|
|
■ 古出石焼展 県立歴史博物館所蔵 山口コレクションを中心として 「古来、但馬に伝わる工芸品に出石焼があります。その出石焼も現在のような白磁に至るまでには様々な変遷の経緯が見受けられます。しかし人々の大半は、出石焼とは昔から工芸的、趣味的な白磁と思いこんでいることではないでしょうか。出石焼は江戸時代後期に始まり、伊万里(有田)の影響のもと、日用雑器を中心とした染付磁器で展開しました。現在の出石焼が誕生するのは明治の初めのことです。この江戸時代を中心とした出石焼を、現在の出石焼に対して古出石焼と呼んでいます。現在ではこの製品は各地に散在し、あまり知られていません。今回の展覧会では、この一般に知られざる古出石焼に焦点を当てることによって、但馬地方を中心とする人に、伝統工芸品である出石焼の歴史を再認識していただければと考えます。また古出石焼は実用的な日用雑器として使用されていたため、これらの意匠、使用法などを通して、当時の但馬地方の人々の感性や生活様式を垣間見ることが出来るでしょう。 (兵庫県立円山川公苑美術館「古出石焼展」パンフレットから) |
|
![]() |
![]() |
|
■ 古出石焼展会場で山口久喜氏を囲んで 平成3年(1991)1月26日から3月3日まで円山川公苑美術館で、山口久喜氏が収集した山口コレクションを中心に「古出石焼展」が開催された。今回の例会は、展覧会会場で山口氏を囲んで話を聴いた。以下その要旨。 ■ 土焼と石焼 土焼 1.土器(粘土→野焼き800℃ 水を吸う) 2.火石器(穴窯→かたく焼きしめ 水を通さない) 3.陶器(焼物→釉薬 色がつく) 石焼 4.磁器(石を粉にして焼く 高度な焼成技術を要する) ■ 出石の石焼は江戸時代後期に始まる 土焼の出石焼に石焼が始まったのは江戸時代後期で、文化・文政の経済成長期である。高級什器であった石焼が百姓も使えるようになった。石焼用の新しい窯が築かれ、窯の空間を立体的に有効に利用して焼ける天秤積が出現するなど、大量生産が可能となった。製品は下手物(げてもの)と呼ばれる飯茶碗・湯呑・皿などの染付磁器の生活雑器が主である。白磁石が原産する場所は2、3ヵ所発見された。現在はほかの土地の石を使う。 ■ 現在の白磁は明治に入ってから 今の出石焼の特徴である白磁の出石焼が登場したのは、明治時代になってからである。それまでの染付雑器は伊万里焼の模倣といえる。 ■ 物原(ものはら)から破片を拾って こうした調査は伝世品だけでない。窯から不良品を捨てる物原を発掘し、破片を集めることによって分かってくる。 |
|