1992年10月例会

開催月日 10月24日(土)

開催市町

浜坂町
テーマ 日本海潮道(うしおみち)『但馬廻船考』
講 師 安本恭二氏(日本海事史学会会員)
場 所 浜坂町多目的ホール
担 当 島田 足立

■ 北前船とはなにか
「北前船」の定義をめぐって研究者の間でも長い論争がある。
1、「北国船」は、北陸から東北地方の日本海で活躍したローカル廻船であって、これを「北前船・北国船」と言う説

2、「北前船は、一定の船型を持つ廻船の呼称ではなく、大阪を中心とする瀬戸内地域の人々が、北国(大阪方面から見て日本海沿岸諸地域)からやってくる廻船を総称して「北前船」と呼称していたというのが、ほぼ明らかになっている。

■ 「北前船」の北前とはいったい何を意味するかについても諸説ある。
1.北を前にして進むから北前である。
2.北廻りの船が転訛して北前になる。
3.北国松前の略で北前となる。
4.北米(きたまい)の転訛である。
5.北前の前は庭の意、物産がよくとれ、その近くに船が多く集まる場所である。
などなどの諸説がある。しかし、現在までのところ、北前の語源について最も説得力のある説は、瀬戸内から見て日本海の意が有力である。

「北前船考」(日本海新聞昭和61年5月連載)