1993年11月例会

開催月日 11月27日(土)

開催市町

大屋町
テーマ 「円山川の今昔ものがたり」―鮭と鮎と川魚たち―
講 師 太田垣勝治(円山川漁業協同組合参事)中尾 廣(大屋振興公社)岡村勝広(鮎公園)
場 所 鮎公園・大屋町役場

■ 淡水魚・水族館の話  岡村勝広
◎ 鮎公園内の水族館を見学。大屋川の魚を採取して展示している。
  うなぎ・なまず・うぐい(いす)・ふな・こい・ヤブニラミ(さっこん?) etc
      
■ 川魚たち  中尾 廣
◎ 鮎の特設漁場は6年目を迎えた。昭和62年大屋川を日本一の川にするためにクリーン作戦を始めた。あわせて、水辺のパーク、水、魚、川の好きな子供をつくる。(水ガキ・川ガキ)
◎ 葦(大屋ではツル葦)が繁茂しゴミがひっかって、みっともないので刈り取ってしまえとの声が
強い。
◎ 琵琶湖でシンポジウムがあった時、「刈り取ってしまう」と大屋が発言したところ多くの先生から叱責を受け、「今は繁茂していてもいずれ植生は変わる」と指摘を受けた。

《大屋川を考える》       
◎ 特設漁場になってから、監視員に「あっちへ行け」 釣り人には「邪魔になる」など「川に入れない」と小学生から発言が出てきた。
◎ 琵琶湖産の鮎を放流すると大屋にいない魚が生息する(生態系を乱す)川魚は大屋では24種類を確認している。しかし、住民からは「魚はおらんようなった」との声が聞かれる。
◎川が明るくなりすぎた。(竹やぶがなくなった)
◎大きな石がなくなり砂利ばかりが増えた。(護岸ブロックのせいか?)
◎昔は下流でしか見られなかったサギが明延まであがって来ている。
◎油菜(菜の花)が増えて、葦の植生が変化している。

《鮎について》
◎円山川に9〜10月落ち鮎となる。(9月22日〜10月22日密漁監視)
 中流域の流速60mぐらいの砂礫に産卵する。(円山側ヘリポート下流2k上流0.5k)
 2週間で孵化し海に下って沖合いで2週間、沿岸で春まで過ごす。
 3月中旬から5月にかけて遡上する。
 ―「大屋次郎」の命名は、大屋町大杉の三方薫一さんでまだ歴史的には浅い―

■ 鮭と鮎の話   太田垣参事
◎鮭(シロザケ)
 昭和9年から昭和35年まで国府(日高町)で鮭道を設置し捕獲していた。
 昭和16年には7700kg捕獲(最高記録)
 現在は平均体長60cm重量2.2kg、円山川では1000匹程遡上している。

鮭は放流した川に産卵のために帰ってくる。(川のにおい)3匹のメスに2匹のオスの割合である。鮭の年齢は鱗で見分ける。3〜5年で帰ってくる。円山川での産卵場所は、土井堰下流150mが産卵場所で「鮭が堀してる」と地元の人は言う。

◎鮭へのロマン
 昔ながらの川がよみがえるのか、川への意識の高揚が図られなければならない。
◎鮎の遡上は4月から始まり、体長は7〜8cm重量6gぐらいで河口では淡水に慣らすために、7回ぐらい上がったり下ったりを繰り返し6月頃まで動物性プランクトンを食べ、遡上と同時に珪藻(石垢)を1uに3匹で縄張りを設けて食べる。
◎漁業権と義務
 他の放流魚と産卵場所の確保。(ヤマメ・アマゴ・シジミ・ハマグリ・コイ・フナ・オイカワ
 ウグイ・ニジマス・ボラ・マハゼ・ヒガイ・ウナギなど)

 ―公用水面で漁をする船(内水面60隻)権利と川の美化との整合性など問題もある―