1993年10月例会

開催月日 10月23日(土)

開催市町

豊岡市
テーマ 円山川の河口を見る・聞く・知る 屋形舟に乗る
講 師 中西 淳(港浅海漁業協同組合長)
場 所 屋形船(豊岡市小島岸壁集合〜玄武洞往復)
担 当 椿野 丸山

■ 浅海漁業
箱メガネを口(歯)にくわえ、左手で舟をあやつり、右手でヤスなどをつけた竿を使ってサザエ・アワビ(8月中旬〜4月)、ワカメ(4月〜6月)、テングサ(7月〜8月中旬)、タコなどを採る漁業。海がしけたときは円山川でハマグリを獲ったが今はいない。組合員は30人ほどで、専業は10人。

■ たくさんおったハマグリが全滅の状態
年寄りができないハマグリのジョレン操業を、浅海漁協は禁止している。円山川のハマグリは、殻が薄く身は大きくて軟らかく、日本一だ。ヤスで突いていると「ザックザックザック」とハマグリのいることが竹の竿に伝わってきた。今は「ドボドボドボ」と泥の固まりがボ−ル状になっている。上流の工事で流れてきた泥がたまり、貝はいない。

■ 海藻にも泥がびっしり
河口は海藻の宝庫だった。灯台のあたりを「ながいろ」と呼んでいるが、海藻に泥がびっしり付いて真っ白になっている。漁を始めたころは水深20mぐらいまで操業したが、今では水深10mの石の一つ一つが見えるのは、年に数日しかない。子供のころに比べると月とスッポンだ。水は汚い、魚は獲れない、変わらないのは山の景色だけ。箱メガネをつけても、底が見えないと漁獲がない。いい凪の日でも、漁ができないことがある。

■ 流れつくワラやゴミ
今は少し減ったが、ひところは稲刈り後のコンバインで切ったワラが、そりゃあすごかった。塩水でワラの比重が大きくなり、沈んで岩の間に入ってくる。ウニやアワビやサザエが死んでしまう。大きな波がくると陸に放り上げられる。稲刈りシ−ズンには農協さんに、田んぼで燃やしてくださいと頼んでいるんですが。
 

ビニ−ルなどのゴミがスクリュ−に巻き付き舟を傷める。発泡スチロ−ルもとりわけ多い。網にも年に何トンもかかる。満ち潮になると沿岸にゴミがよってくる。市の焼却場に取りに来てくれと頼んだが、炉が傷むと言って来てくれない。仕方ないから浜で焼かざるをえない。

川が汚れていちばん困っているのは、河口に生きる浅海漁業の我々です。