| 開催月日 | 2月26日(土) | 開催市町 |
養父町 |
| テーマ | 川の文化の再構築 | ||
| 講 師 | 西村 登 (兵庫県陸水生物代表 理学博士) | ||
| 場 所 | つるぎが丘体育館会議室 (八鹿町) | ||
| 担 当 | 中尾 | ||
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■ 但馬の河川・水生生物による水質調査を9年間やってきた調査結果より 円山川・竹野川・矢田川・岸田川など87箇所で水質調査を実施しその結果きれいな水(80地点)、少し汚れた水(4地点)、汚い水(2地点)、大変汚い水(1地点)で、河水の汚染は7地点において認められた。汚染箇所は年を追って減少している。つまり但馬の水質は順調によくなっている。川はもともと文明発生の地であり、人と共生しながら多くの生命を生み育ててきたビオトープでもあります。今そのことに気づき、川の関心が取り戻され、川文化の再構築が各地で始まろうとしている。ここで手を緩めないで、今一歩のところに来た清流復元に積極的に取り組んでいただきたい。 ■ 川虫の川・魚の川・人の川 近頃は子供も大人も川へ行かなくなった。いま、郷里の川にカッパどもの姿は見られない。川岸はコンクリートで固められ、サクがかけられ、ハシゴでもなければ川へ下れない。やっとの思いで水際にたっても、排水路同然の汚水の流れに魚の姿は見られないし、彼らのエサとなる川虫も藻も育ちにくくなっている。河川の汚染の原因は約50%が生活排水だという。し尿は法律で義務付けられているが生活排水には規制がない。公共下水が整備されていない所では垂れ流しになる。自分の家一軒ぐらいと安易に思っていると積もり積もって大変な量になり川も海も汚してし まう。 50年前は家に水道がなく毎朝川に行って顔を洗い、歯を磨いた。このような川岸を「洗いと」と言い、食物も食器も洗い、飲み水もくんだ。少し下流では洗濯もしていた。川を使うお互いが、後から使う人のことを考え、できるだけ水を汚さないように、不要な水は使わないようにと注意したし、川に自浄力もあったからだ。「洗いと」には文化があり人々は川と向き合って暮らしていた。 それをこの30年余りの経済優先のモノ文化がつぶしてしまい、以後多くの人達が川に背」を向けてきた。人も自然界の法則に支配されている生物の一員であるからには、生態系の枠組みからはみ出しては生きていけない。魚や川虫たち、トンボや蛍の住めない所は、人も住みにくい。 そして生き物と対話を忘れた子供たちは、感性をまひさせてしまう。今急がれることは大人たちが奮起して自然を取り返し、その中で子供達に命あるものに触れさせ、ドキドキ、ワクワクする感動を体験させることではないか。 |