1996年1月例会

開催月日 1月27日(土)

開催市町

豊岡市
テーマ 公開講座 「木造住宅健在なり」
講 師 徳舛敏成氏(瓦葺技術研修所『甍義塾塾』塾長)
場 所 但馬文教府会議室
参加者 島垣・太田・友田・中尾・中田・浜野・湊崎・宮田・西村・丸山・池口
担 当 西村 丸山 池口

■ 公開講座
1、 『大震災で倒壊しなかった但馬の大工さんが建てた家』(スライド)
         報告 西村礼治・丸山利典・池口善啓
調査のきっかけ 調査目的 調査方法 木造住宅への偏見を助長する情報
激震地からのレポート 木造住宅の倒壊原因について 家屋倒壊は人災?
但馬にも人災の危機 造り手の顔が見える家 但馬人気質
 
■ 基調講演
2、演題  『阪神・淡路大震災と崩壊する職人文化のなかで』
       講師  徳舛敏成氏  
「こころある大工さんが建てた家なら潰れない」「こころある葺師がふいたら瓦も落ちない」という講師は、「建築技術も瓦葺きも教育を怠ってきた」ことが震災の被害を大きくした原因だという。技術者としてのプライド・危機感と自己批判のなかで、業界の役職を辞して淡路島に移り住んで5年目。瓦葺き技術者の養成をめざし、瓦葺技術研修所『甍技塾』を開設したが、そこに至るには「学校教育プラス家庭教育も必要」と塾生とともに寝泊りし、「こころが出来たら技術はついてくる」と塾生に語りかけてい

■ トークテーマ 『日本の建築文化を引き継ぐ為に』
1、木造住宅倒壊の原因 
   液状化現象や地質的な問題は除外し、建築技術上の問題と発注から完成までに原因は
  なかったか?
2、家を建てる人の為に家をどう考えるか
3、建築を生業とする人の責務
   構造等の熟知度は
   木の知識は
4、堤言(建築関係者・家を建てる人へのアドバイス等)

阪神・淡路大震災から1年。日本の木造建築は木の温もりを伝え、千数百年にわたってその技術を培ってきたが、未曾有の大震災は、建築文化の存在を危うくするような情報が伝播したものでもあった。また、家屋倒壊の原因の一つとして、燻し瓦の生産地・淡路島の瓦を使った『土葺き工法』が槍玉のあがった。瓦業界は専門家の診断をもとに、「家屋倒壊の原因は瓦葺きにある」と、一概には言えないとし、瓦の製法・工法に改良を加えることをアピールしている。
 
但馬学研究会では、但馬の大工さんによって建てられた木造家屋が、激震地にも残っていることを調査するとともに、専門家による倒壊原因を整理してみました。今回はその報告と基調講演をもとに、木造住宅について考えてみました。
 
今回の公開講座にあたり、遠路駆けつけて頂いた木造構造解析の権威である、田原賢様、日本の建築文化の維持・保存に努力されている国立明石高専助教授八木雅夫様には、専門家として学術的なアドバイスを頂き感謝申し上げます。