1998年2月例会

開催月日 2月28日(土)

開催市町

但東町
テーマ 裏西気候に適した絹織物
講 師 千坂直和 宮垣孝敏 宮垣智恵子
場 所 但東町赤花 そばの郷  中山 ちりめん工場
参加者 池口、太田、柴垣、島垣、住吉、友田、中田、西村れ、西村み、浜野、藤原じ、丸山、湊崎、宮田  会員外2名
担 当 湊崎

■ そば手打ちを体験
つなぎにそば粉を使った赤花そばの手打ちを体験する。

■ 工場見学 絹原糸から自生地行程 宮垣孝敏さんの工場にて
縮緬は一般的に丹後地方が有名である。但馬はその隣に位置するので、昔から但東・出石も縮緬工場が多かった。しかしこのところ、閉鎖される縮緬工場が多くなっている。

宮垣孝敏・智恵子夫妻で営なわれている工場で湿式と乾式の織り糸の説明を受ける。 糸を水の中に通して、かなりの回数で強く撚り上げて強撚糸を作っていく過程を見る。湿式の方が質の良いものが出来るが 最近は簡便な乾式に押されている。また糸を購入して織るだけの工場が増えていると言われていた。
智恵子さんより、糸から自生地に織る行程を説明していただく。ごわごわの織ったばかりの自生地と、その後、湯のしにかけて、しなやかで手触りのいい生地を見せていただく。

但馬ちりめんについて   千坂直和氏

■  絹織物の歴史
但馬ちりめんは200年前から農家の副業として桑を育て繭をとり生糸に繰り上げ手機で織り出したりが始まりという。黒塚古墳にも絹が見つかって古くから使われていたことがわかる。現代の但馬ちりめんは、和服の需用と低迷と、生糸、絹製品の輸入自由化により最盛期の50%まで落ち込んでいる。しかし技術を高め、より高級な品質の製品が生産されている。

■  生糸 湿りが大切な生きている糸

生糸はフイブロイン(繊維)76%、セリシン(のり)22%、鑞、塩分からできている生糸を寄り合わせながら、織り糸にしたり、織り機にかける時、湿りが大切な役割を果たす。生糸は乾燥すると切れ易く、切れると手間もかかり、出来上がりが悪い。
絹織物の産地は裏(日本海側のことを言う)西気候の湿度の高い地方に多い。

■ 絹の効用
絹の特徴は適度の水分を含んでいることと、余分の水分は素早く放出する作用を持っていることです。それにより静電気を起こさない、肌を荒らさないなどの特徴となっている。

繊維の水分率
毛>レーヨン>キュプラ>麻>絹>綿>アセテート>ナイロン>アクリル>ポリエステル