| 開催月日 | 3月28日(土) | 開催市町 |
和田山町 |
| テーマ | 家具と湿り | ||
| 講 師 | 藤本重之 上山隆久 藤本増夫 J・トーマス・ペリー | ||
| 場 所 | 和田山町竹田コミュニケーションセンター | ||
| 参加者 | 太田・島垣・中尾・中田・西村れ・浜野・藤原じ・丸山・湊崎・宮田・和田・会員外6名 | ||
| 担 当 | 浜野 | ||
■ 家具作りの実演 藤本重之氏 ”小振りの家具の扉を作って、組み立てる” 「湿りというものは家具の強敵です。今日の材料はシオジとナラです。北海道からのものですが、ロシア(南部)の方から入ってくる。中国からも入ります。」 「それで枠の戸を組みます。 」「空気が通るぐらいの乾きでないと工合悪いです。」「昔は乾燥器がなかったので木肌と肌を合して乾燥の工合をみました。(木肌に唇をあて、息をはくことで乾燥度を知る)」 |
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■ 「トーク」 藤本益夫氏の話をベースに 藤本益夫氏 藤本重之氏 上山隆久氏 J・トーマス・ペリー氏 ■ 木の産地としての日本 昔、日本は樺太もあったし、オークと樫とかの特に明治の始めから昭和の始めぐらいまでは世界的な産地だった。タイタニックの家具は全部、北海道産であった。その時期のヨーロッパでは、完全に木が切られていて、家具になるような木がなかった。カナダから輸入していたが、ホワイトオーク(高級な材)はなかった。それで北海道のを使った。が、現在はロシア南部、中国、ラオス、カナダから輸入している。東北や北海道に入ったものを日本で乾燥させたりして「北海道産」として売られている。 上山隆久氏は但馬の木を使っている。自分で乾燥している。 ■ 木の乾燥について 昔の日本では切った木を砂防ダムというか、谷の所にもっていって、水を大量に溜めて、一気に堰を潰して、川に下ろしていた。今はそういうふうな本来、水を潜る所を潜っていない。それと建築のスピードが早くなりすぎて、街中だと特に現場で刻めない。そういうふうなところから乾燥剤が必要となってきた。アメリカの製材所で驚いたのは、大量のシャワーで土場が常時水がある。あれは水 につけているに近いぐらい水をかけている。乾燥させた状態で土場においてないというのはすごくいいです。日本の土場で丸太を置いているのは全部ほったらかしです。 一番良いのは松を切ってきてロープで縛って海で一年おいておきます。皮が捲れて塩たっぷり含んで、乾燥しても白蟻がくわない。本当の用材に使うには、塩を含んでいると少し困る。だから川を下っていって、塩水と真水が混じり合う所につけて乾燥させた木が一番いい。ほとんど木場というところはそういうところに集中している。 木のアクの話ですけど、植物学的に言うと、年輪の形成する時に、導管で一番養分を吸い上げているところが順番に外へ外へ毎年毎年膨らんでいく。その年の悪いものがアクといおうか、そういうものが沢山残っている。だから水に一旦、完全に潜らせたりすれば、水をどんどん吸い上げたりしている間に、少しずつ抜けてくるのです。特に成長期の木、春とか夏頃の木は一杯ある。それを一旦水で抜くということをした木は狂いが少ない。 人工乾燥の木の一番こわいのは、どんどん水かけていても中に染み込まないことです。人工乾燥の木の乾燥したのを鋸で小口の方をカットすると縁だけが少し白くて中がぼんやりと濃いのが人工乾燥の特徴です。本当の日本人の木の乾燥の仕方と人工乾燥とは違います。日本人の木の乾燥の仕方は含水率は多くても木としての扱いいいです。アメリカの木は凄く乾燥させてまして、堅いです。同じ樹脂でも堅いです。それは乾燥のさせ方が少し違います。でもアメリカのは狂いが少ないのも確かです。 北海道にアメリカから来ます。北海道で製材して、干してます。そうしたら北海道オークといいます。ですからアメリカから直接来た木と北海道で干したオークとは感じが全然違う。それは日本流の乾燥の仕方と違うから。アメリカの木の乾燥基準は6〜7%、フロリダでは11%である。日本では15〜17%である。 ■ 家具の仕上げについて 日本では洋家具の塗装、近代的なニスなどの塗装が入ってきたのは明治以降です。それまでは塗装というのを知らなかった。ヨーロッパでニスとかテラップとかの塗りができた原因は日本と中国がオーストリアと貿易して、そこで漆製品がオーストリアに入った。その頃家具を使えるというのは貴族しかなかった。そういう光沢のあるのはヨーロッパにはなかった。泥みたいな塗料しか使ってなかった。それで何としても漆を作りたいということで彼らがやったのはテレピンを使って琥珀を溶かした。それが最初のワニス、塗料になった。そういったワニスの系統がそこから始まって、それが工業製品化されたものが日本の最初の洋家具に入ってきた。合成樹脂などを使い出してからのは塗った時が完成です。でそこを頂点に段々悪くなる。 ■ パティーナについて オイルフィニッシュというのは日本の米ぬか袋で床を磨く、あれがそうです。要するに油が木の表面、木の中に入ってアミノ酸結合の膜を拵える。プロテインであったり、コラーゲンである。人間の髪の毛や皮膚についているものと同じものが木の表面につく。それがオイルフィニッシュの良さです。そうしたら凄く暖かみを感じます。樹脂は冷たいです。それで暖かみを感じるものは拭き掃除などをしている間に変化していく。その変化の中で色合いの変化とか、すこし光沢がでてきます。それがパティーナです。家だったら、昔の古い家で、大黒柱のところとか、人が肩すれるところとか、少し色が変っているところなど、それがパティーナです。そこでの時間が経過したことを示すもの味というか、そういったものを目ざしているのがアンティークという。ですから色が全部違う、禿げてるとか、色が溜るとか、そういった面のデザインがある。 ポリッシュ、オイルフィニッシュ、ワックスフィニッシュとかは段々、味が出てくる。白木の家具を買って、米ぬかで磨けばいいものができる。ワックスも天然素材のものを使うと良い。 木が呼吸をするようにしないと化学的なペイントだと所謂、コーティングしてしまいます。 ■ 柾目を良いとするデザイン 木の目をうまいこと使うデザイン性は昭和30年以降です。それまではミスマッチといって、柾板、柾板、(柾目)ここにといったとしてもそれで容認された部分がある。今は全部揃えないとだめである。特に営業マン、コーディネーター、机の上の勉強だけで素材の名前も知らない人が「節があるからだめ」「曲がっているからだめ」という。 アメリカの家具の素材の一番高いのが、ウォールナットのクローチ、クローチというのはまたに分かれている、そういうつき板を非常に珍重する。 ■ 古い日本家屋には家具はない。 但馬だから、播磨だから、家具づくりが違うということはない。気候よりも今はエアコンとか床暖房が対敵である。 桐を5本ぐらい植えておけば、嫁入りタンスができる。 |
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