1998年4月例会

開催月日 4月25日(土)

開催市町

和田山町
テーマ  「シダ」糸井渓谷探索
講 師 工藤智巳  菅村定昌  西垣志郎
場 所 糸井渓谷  和田山町竹ノ内
参加者 岩本・島垣・友田・中田・浜野・藤原次・湊崎・和田・栃尾
担 当 浜野 岩本
■ 糸井渓谷について
朝来郡和田山町糸井谷の源流部・床ノ尾山(846m)と鉄鈷山(718m)が挟む谷間のとて(地名)の堰堤から上流を「糸井渓谷」と呼ぶ。山深く入って行くと、両側は荒い岩肌と広葉樹林が囲み、その下草には深山の貴重な植物が沢山育まれている。
この渓谷は2Kmあまり、 「2とての三滝」「不動の滝」「らかんの滝」などの名滝があり、渓流のいろいろな流水形態、四季ごとに移ろいをみせる樹林の鮮やかさ、巨岩や荒肌の露頭なとが織りなす神秘な荘厳さに漲っている。渓谷の再奥部に 「ころも木」と呼ばれる「カツラ」の巨木がある。

集合場所から歩いて、糸井渓谷に入る。歩きながら、工藤智巳氏、菅村定昌氏から、そこに生えている植物の名前や説明を受ける。

■ 当日確認した植物(菅村氏による)
 ヒメレンゲ、シラカシ、エノキ、エゾエノキ、クロモジ、シロダモ、フサザクラ、カツラ、 アケビ、イワガラミ、ヤマアジサイ、コンテリギ、バイカウツギ、ウツギ、ウワ ミズザクラ、カスミザクラ、ビロードイチゴ、クサイチゴ、フユイチゴ、クマイ チゴ、ネムノキ、フジ、アカメガシワ、サンショウ、ヌルデ、ツタウルシ、チド リノキ、ハウチワカエデ、コハウチワカエデ、イタヤカエデ、イロハカエデ、ト チノキ、アワブキ、ミヤマハハソ、ミツマタ、キブシ、マルバアオダモ、クサギ、 ゴマギ、オオカメノキ、ウグイスカグラ、シャガ、オオバギボウシ、マムシグサ sp.、クサマオ、スイバ、サワハコベ、キクザキイチゲ、ルイヨウボタン、ア ツミカンアオイ、ヤマシャクヤク、タケニグサ、ムラサキケマン、ミヤマキケマ ン、ジャニンジン、コンロンソウ、ネコノメソウ、ホクリクネコノメ、タチネコ ノメソウ、コチャルメルソウ、イワタバコ、ミヤマカタバミ、ツボスミレ、タチ ツボスミレ、オオタチツボスミレ、オドリコソウ、ヒメオドリコソウ、ハシリド コロ、ミゾホオズキ、ニシノヤマクワガタ、リョウメンシダ、イノデ。
少なくともこの5〜6倍はあったと言われる。

「ころも木」

「山芍薬」
■ 羅漢渓谷に
そこに谷があるということが分らない、そんな谷の入り口です。シダの多い谷です。西床ノ尾山への道が続いている。余り人が入らない谷で、人の手が加わらない自然が残ってい る。かって、金の鉱山があった場所で古い鉱山跡がいくつかある。気をつけないと落ちてしまう可能性がある。

■ 糸井の大カツラ(衣木)に
一旦、羅漢渓谷の入り口に戻り、大カツラ(衣木)の谷、ころも谷に向かう。
大カツラは雄株で、高さ36数m、目通り幹囲り約18.4m、枝張りは東西40m、南北33m、主幹は朽ち、大小54株のひこばえがその周囲から発生して、旧主幹部を保護するような形で林立している。土地の人はこの木を"ころも木"または"おお木さん"と呼ぶ。昔、この地方の大日照りに際し、名僧がこの木に衣をかけて雨ごいをしたところ、効験あらたかであったというので、"ころも木"と呼んで、注連縄(しめなわ)を張り、尊んでいる。

工事中の林道

 

■ 衣谷に
西垣氏に案内をしていただき、「ころも木」の谷を上がる。東床ノ尾山に登る登山道である。途中、林道の工事のために一時的に作られた道が狭い上に、路肩が崩れそうで歩くのに力が入り、自然を観察するゆとりがなくなる。林道工事は山の姿を異様に変えていた。
それでも山の中で人知れず咲く花々、特に真っ白な山芍薬には心が洗われた。


茅葺の岩田家へ

隕石落下地点
■ いん石落下 竹ノ内隕石 
いん石落下地点を見る。岩田宅前に碑がある。
明治13年2月18日午前5時30分頃、大きな火の玉が尾を引きながら南から北に向けて飛び来り、一大音響とともに落下した。落下地点の字名より竹ノ内隕石と命名された。重さは718.7gあった。目撃した岩田林八氏の報告により、日時、地点、落下時の状況、その上、現物(隕石)が正確に判明している。現物は国立科学博物館などに保管されている。

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鳥は、さすがに山でも水の多い所でみられるものが多かった。オオルリ・ク ロツグミ・キセキレイ・ミソサザイなどである。風のある日は鳥はあまり鳴かないので、少ししか確認出来きなかった。(会員岩本報告)
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