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1998年9月例会
開催月日 9月26日(土)

開催市町

生野町
テーマ
未来へつなぐ景観 生野
講師 宮崎隆史(生野町役場)
場所 生野町1区公民館
参加者 島垣、浜野、和田、中田、戸田、住吉、藤原、会員外2名
担当 丸山 住吉 藤原


■ 生野の町並み
生野町は、鉱山の町として栄えていました。但馬と言うよりも、市川水域にあり、生活圏については、播州との付き合いの方が強いと思います。生野の人達の中には、もう一度生野が活気づいていた頃の思いがあり、それが町並みを残したいという話になりました。
銀山の町として栄えた生野には、口銀谷、奥銀谷などに鉱山町独特の美しい町並みや風景が残されています。町に住む私達は、これまでこうした町の魅力に気がつくことが少なかったのですが、昭和63年に丸山利典さんが率いる、「なんたん町並み探偵団」によって、口銀谷などの町並が高く評価されたました。それをきっかけに、町並みについて再認識していくことになりました。
 

■ 町並みの学習会
平成元年からは探偵団の丸山さんを招いて、町並みの学習会をしたり、専門家などよって「景観形成検討委員会」が組織されました。6月から12月にかけて、延べ6回に渡って、景観づくりワークショップが開催されました。
カメラを片手に町並みの魅力を引き出す対策を書き込んだ「景観カルテ」づくりなどの作業を進めて行くことによって、景観資源や散策ルートなどが共通の認識となり、「口銀谷地区において美しい町並み景観を皆で作って行こう」という基本方針が認識されました。それを元にして各地域の整備目標などが話し合われたりしました。
 

■ 鉱山町だから
鉱山町独特の風情を醸し出すカラミ石や、様々な格子など特徴があり、三区から四区にかけて鉱山町独特のカラミ石(鉱山の精錬過程ででる糟を固めたブロック)が塀や家の基礎などにつかわれている他、様々な種類の格子を巧みに組み合わせた繊細な表情を持つ家が多いのが特徴です。江戸時代のカラミ石は右 下の写真のような形状だった。街を流れる市川にはゴロゴロと捨てられていた。カラミ石は明治時代に多く流通したが、比重が高く脆いなど、建築材料としてはやや難があった。独特の金属的な艶を持つ。

 

 景観形成地区
一言で「美しい景観を作ろう」といつても、地域や人によって理解は様々です。全国各地には、古い町並みをそのまま凍結保存して観光地にしいるところもあるようですが、保存や復元だけに限定したり、住宅の構造や内装にまで規制が及んでしまっては住民の暮らしが不便になりかねない、そうかといって落ち着いた町並みのなかに、目を向くような派手な建築物が出来たりして変な感じがします。
大切なのは、住民一人一人が快適な生活環境の中で暮らし続けることですから、そのためには保存だけでなく、今ある建物や新しく建てられる建築物などについても、周辺の景観と調和させていく必要があります。
景観形成地区の指定を受けることにより、建築物などの建物については、口銀谷の町並みの特徴をいかした、一定の規制、誘導や国などの補助制度を効率よく活用しながら地域整備を進め、これからの住民の暮らしを主眼においた美しい町並み作りが出来るよう期待する。


口銀谷地区を流れる市川沿いのトロッコ道、アーチ状になっている石積み、豊富な湧き水が井戸になり、井戸から流れ出した水が市川に注いでいる。水がとても豊富 である。
大正、昭和初期には、左上の写真の左端下流で水を堰き止め船遊びをしていたと聞く。鉱山で働く人たちの娯楽の一つであった。

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