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1999年3月例会
開催月日 3月27日(土)

開催市町

関宮町
テーマ 葛畑の農村歌舞伎舞台 八木谷の養蚕農家・山田風太郎の家
講師

白岩五郎(関宮町教育課課長) 中村孝行(葛畑地区・文化財部長)

場所 関宮町葛畑 と八木谷
参加者 浜野、中田、藤原、宮田、田中、会員外3名
担当 田中


■ 安政年間に盛んになった葛畑農村歌舞伎と舞台装置。
安政5年頃「葛畑座」を結成し、田植や養蚕の終わった7月と雨乞い祈願や秋祭りに歌舞伎を演じた。藤田甚左衛門が座長となり、農閑期に近隣の村や遠くは鳥取、丹波、小浜方面まで巡業に出かけた。
 

■ 舞台は明治25年に再建されたものである。
昭和39年に復元・修復工事。
明治の再建時には大工3人を大阪へ派遣し、大阪の歌舞伎舞台をそのまま取り入れ、江戸期からの伝統を残し建てたものです。


■ 主な舞台装置
1.廻転 独楽廻し式の廻り舞台。鍋蓋の直径4.1m。
2.花道 開演時舞台の左側に取り付けられる。
3.二重 4台の二重台があり、2台の二重台に4枚又は6枚の
  襖を立てて背景を換える。
4.下座 片側下座でかみ下座である。
  上下2段あり義太夫が演じられる。
5.セリ引き 「3.」の二重を素早く動かす装置。
6.遠見 舞台の奥に幕を吊し、背景を換える装置。
7.ガンドウ 舞台を広く見せる装置。
 

■ その他
1.田楽がえし 竹竿に襖を10枚吊し、廻転させることにより角度を換えて遠見を見せたり、一瞬に背景を換える。
2.スッポン セリ上げ。
3.ブドウ柵 背景を細いロープで舞台屋根に吊り上げ格納する
4.からくり 雨の場、滝の場、螢火、きつね火の装置。
       優れたからくり装置。
5.奈落 舞台の床下、廻転の場と楽屋を兼用。
6.客席 後方が高くなり、観劇しやすくなっている
 

江戸期から昭和にかけて村人たちのレクレーション、楽しみの最大のものであった。江戸時代のままの形を残し、明治期の当時最新の大阪の歌舞伎舞台をそのまま取り入れて建て替えられ、日本の演劇史上においても、地方の民族文化史上においても、極めて重要な遺構といえる。
 

昭和39年、修復工事竣工時に、30年ぶりに竣工記念の復活講演が催された。昭和41年8月講演が最後となった。

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